デジタルサイネージの利点ですが、やはり何と言っても人目を引きやすいことが挙げられます。静止状態の看板とか広告などに比べると、動画や音声が扱える分だけ人の注意を引きます。人間は止まっているものよりはやはり動くものに対してより注意を引き付けられやすいからです。ただ、デジタルサイネージでは静止状態のコンテンツを扱うことももちろん可能で、その場合には利点は全く失われてしまうかというとそんなことはありません。

ディスプレイを用いて画面自体が発光するため、太陽光とかライトに頼る必要がある今までの看板や広告と比較して、発色が良く鮮やかという利点は残りますから、それだけでも十分に意味はあると考えられます。デジタルサイネージの利点は他にもあり、それは内容を変更するのが簡単ではない従来タイプの看板等と比較すると、映し出したいものを臨機応変に変えるのが得意だということです。印刷とか塗装ではなくディスプレイに映しているのですから、映し出したい情報を予め決めておきさえすれば、変更は電子的に簡単にできます。これは動画を使うか、それとも静止画を使うかには特に関係しません。

いずれの場合であっても、予め用意しておきさえすれば、必要な時に必要なものを配信することができます。時間帯に応じて変えるとか、曜日に応じて変えるといったこともできますし、場合によっては一時的に配信するようなことも全く問題なく実現可能で、これは今までの看板ではなかなか達成できなかったことです。