デジタルサイネージは店頭や店内、交通機関や公共施設など様々な場所で液晶ディスプレイにコンテンツを表示するシステムです。このシステムは主に広告や看板、掲示板などの目的に利用されています。システムには特定の場所で使用する小規模なスタンドアロン型と、複数の場所にコンテンツを表示するネットワーク型があります。最適なタイプのシステムを導入すると効率的な情報発信が可能になるため、多くの企業から注目されています。

デジタルサイネージを利用するにはディスプレイ以外にもコンテンツやSTB、CMSなどが必要になります。STBとはセットトップボックスという小型の装置で、HDMIケーブルを使いディスプレイに接続しコンテンツを表示します。この装置はスタンドアロン型とネットワーク型を問わず必要とされます。CMSはコンテンツマネジメントシステムというソフトウェアです。

このソフトウェアを使うと動画や静止画の管理の他に再生スケジュールの設定などを行うことができます。CMSを使用するには1端末あたり月額4千円から1万円ほどの費用が発生します。機能やデータ量が多くなるほど導入費用は高額になります。このソフトウェアを導入すれば効率的にコンテンツを管理できますが、必ずしも使わなければならないわけではありません。

スタンドアロン型で使用するディスプレイの数が少ない場合や頻繁に情報更新を行わない場合は、このソフトウェアを使わなくても大丈夫です。ネットワーク型のデジタルサイネージを導入し頻繁に情報を更新する場合には、CMSを使うと業務の効率性を大幅に向上します。